《庄内協同ファーム・生産者集会》を開催しました
第一部は、前年度の活動報告・総括と次年度の活動計画を各部署より発表がありました。
(事業管理部、有機JAS委員会、生産履歴監査委員会)
生産・環境活動の総括・計画については、安心農産物生産委員会、部会を代表して、米部会と大麦部からの発表がありました。特に米部会からは過去7年前からの化学肥料及び化学農薬の削減状況や品種別、栽培区分の農法別(例えば、有機栽培のカモ除草、機械除草、紙マルチ、湛水管理)の面積の推移等。
第二部 研修・講演
1.講演 (福島の現状と私達が取り組んできた事)
講師 生活協同組合 あいコープふくしま 理事長 佐藤 孝之氏
佐藤理事長の資料より抜粋.pdf2.講演 (ブラシローラー型水田除草ロボットの現状)
講師 株式会社 テクノデザイン 今井 淳容氏3.講演 (水稲有機農業に関する試験研究成果報告)
講師 山形県農業総合研究センター 水田農業試験場
水稲部 主任専門研究員 安藤 正氏
2013年度 「餅製品」と「お米」のご案内
今年も米作り農家にとっては、1年で最も忙しく、最も高揚する時期を迎えました。
又、昨年に続き幾分早めの刈り取り作業で、ここ2年は例年よりも稲刈り時期が早めになってきました。これも温暖化(気候変動)の影響でしょうか。
お米の作況指数は、全国平均で102(やや良)山形県は99~101(平年並)という結果です。最終的にはもう少し上向きになりそうな感じです。お米の消費状況は、皮肉ではありませんが、良い作況指数がそのまま反映されず、全国的に多くの在庫を抱えている状態で日本人の「米=主食」という概念は薄れつつあるように思えます。TPP問題は賛否両論ありますが、予断を許さない状況が続いております。いずれにしても、国や国民は100年の大計で判断して欲しいものです。
現在は検査の為、もち米や早生品種から順次入庫しておりますが、品質的には昨年よりも良好な状況が続いております。
今後は、つや姫、コシヒカリといった品種が入庫となり、10月中旬から下旬に掛けて本格的に出荷が可能となります。
東日本大震災による原発事故以来、東北の農産物とりわけ、お米の消費が落ち込みました。しかしお取引様や消費者の皆様の産直制度に対する高度な理解で今年も新米をお届けする事が出来ます。又、お餅の製造もこれから本格的な
製造体制に入りますので、例年同様に産直製品、産直米をよろしくお願い申し上げます。
尚、放射能検査については、山形県で9月17日に出荷自粛の解除、別途検査している、つや姫は9月27日に解除となりました。それぞれの数値は下記のとおりです。
9月17日解除の数値 検出下限値 (セシウム134 3.0~5.7Bq/kg セシウム137 3.2~5.1Bq/kg)
9月27日解除の数値 検出下限値 (セシウム134 3.1~5.7Bq/kg セシウム137 3.2~5.1Bq/kg)
又、昨年同様に自主的な検査も行います。
2013年稲刈り風景
代表理事 小野寺 喜作 = 無事迎えられた実りの秋=
今年はこれまで経験したことのなかった気象状況を経て収穫の秋を迎えました。
4月の低温と雨種まきが遅れさらに苗の生育もすすみませんでした。田植作業も平年より3~4日遅れましたが、田植後は天候に恵まれ順調に稲の生育がすすみ6月末には平年並みの草丈、茎数になりました。7月に入ると連日の雨でしたが、8月に入ると暑すぎるくらいの真夏日でしたが稲の生育は順調に推移しました。9月に入ると朝夕涼しくなり、稲の登熟も一期に進み台風の被害も無く9月14日からは稲刈り作業が始まりました。高温障害の心配も無く、収穫量、品質とも良い結果になりそうです。
庄内協同ファームでは環境にやさしい農産物の生産に取り組んでおります。うるち米は作付面積の6割ほど、化学合成農薬や化学肥料を使用しない有機栽培で、アイガモ、紙マルチ、機械除草等で栽培しています。有機栽培以外の水田も化学肥料は使用しないで、美味しさ、安全、安心等を求めた栽培方法です。環境に配慮して栽培された農産物を消費していただく事が、お互いの生活の環境を守り、さらにより良くする方向につながると思います。是非私達の美味しい庄内米やお餅をご賞味ください。
《庄内協同ファーム 若手生産者達の 田植作業風景》
撮影日 5月22日 五十嵐 勇輝
餅製品の原料であるもち米(でわのもち)の田植え作業 田植えは、およそ12日間程掛かります。1日1.8町歩有機栽培・紙マルチという農法になります。庄内地方特有の風もあり、マルチが剥がれないように父親である前代表五十嵐良一が心配そうに後から、確認しております。
撮影日 5月20日 高橋 直之
田植えは、およそ12日間程掛かります。1日1.8町歩(30㌃・6枚)位です。全体では20町歩強の耕作面積を保有しています。両親と奥さん(紀子)の4人で昼も惜しみながらの作業なります。
撮影日 5月21日 石垣 忠彦
有機栽培(アイガモ農法)に挑戦し、今年で4年目になります。この圃場もあと1週間もすると放鴨状態になります。有機圃場は2町歩強で、今日が田植えの最終日で4日目となります。
撮影日 5月21日 小野寺 紀允
撮影日5月22日 冨樫 俊悦
就農して、15年目となります。この間、いろいろな有機農法に取り組みました。近年は、アイガモ農法を主力にしていたがハクビシン、狐、タヌキ、ハヤブサ、カラスなど、鳥獣害が後を絶たず、夜テントを張りながら見張っている状況です。
そんな中で、今年から無肥料、無農薬栽培に挑戦しています。庄内地方でも少しずつ、取り組む農家も増えているようです。初めての挑戦、秋の実りが楽しみです。
《庄内協同ファーム・生産者集会》を開催しました
今年も第一部は、前年の活動報告、総括と次年度の計画を各部署より発表しました。特に有機JAS会議からは、有機管理規定の改定箇所の確認、安心農産物生産委員会からは、有機栽培農法の安定生産ポイントとして、アイガモ・紙マルチ・除草機・冬季湛水等各農法の優位点や弱点などの総括、又各作目部会からは、米部会より環境管理プログラム総括として2006年からの化学肥料・化学農薬の削減率(面積比)や除草方法(有機農法)の広がりなどの発表がありました。
第二部 研修・講演
Ⅰ 「らでぃっしゅぼーやのビジネスモデルと今後の取り組みについて」
講演: らでぃっしゅぼーや株式会社 代表取締役副社長 小関 純氏
130305radishboya.pdf へのリンクⅡ 「米の無肥料・無農薬で多収栽培は可能か」
講演: 山形大学名誉教授 粕淵 辰昭氏
130305kasubuti.pdf へのリンク★集会プログラム及び配布資料
130305seisannsyasyu.pdf へのリンク
昨年の役員改選期で若手生産者3名が新理事として就任しまし。今年の運営は、主管である安心農産物生産委員会の担当理事である、冨樫俊悦新理事を中心に運営を行いました。
庄内協同ファームだより NO141号参照
終了後の懇親会には、粕淵名誉教授・小関副社長も加わり講演の続きを各生産者と忌憚のない意見交換が延々と行われました。
2012年度 「餅製品」と「お米」のご案内
今年も新米の時期を迎え米作り農家にとっては、集大成の秋を迎えております。
又、例年よりは、幾分早めの刈り取り作業を行っているところです。
今年の夏は、ご存じのとおり全国各地で真夏日、猛暑日というニュースにもあったとおり大変な暑さで、庄内地方の米も高温障害を心配しましたが影響も少なく、又秋の心配毎である台風による被害も無く、お陰様で実りも順調で、山形県の作況指数も9月中旬時点で、(102)という結果がでました。ただし早生品種のササニシキや、ひとめぼれに若干の、白未熟粒の傾向が見受けられますが総じて反収も期待できる、生産者の苦労が報われる年になりそうです。10月中旬には、遅い品種のつや姫、コシヒカリも出揃うため、順次出荷が可能となります。
お取引先様や消費者の皆様が気になる、放射能検査については、山形県として、44市町村計231検体を実施し、いずれも不検出の結果となっております。
検出下限値(セシウム134 3.2~5.8Bq/kg セイウム137 3.1~5.8Bq/kg)
合わせて自主的な検査もこれから、昨年同様に行う予定です。10月初旬頃より順次判明致しますので、必要に応じてお知らせも可能です。
昨年の新米時期は、原発事故による放射能の心配からか、東北全般的にいわゆる風評被害により、年内いっぱい特に受注数が落ち込みました。しかし年明け以降は、お取引先の懸命な努力や、消費者の産直活動へのご理解もあり、除々に回復しました。お陰様で今年も有機栽培や化学農薬を可能な限り削減したお米を生産する事が出来ます。又、お餅製品についても、これから本格的な生産体制に入りますので、例年同様よろしくお願い致します。
庄内協同ファーム 米部会長(生産者) 阿部 正雄
今年の稲作りは、スタートから爆弾低気圧に見舞われ、育苗ハウスが壊されたり、ビニールが剥がれたりといった被害に遭いました。幸いにも播種前であった為、苗への被害は無かったものの、春作業は一週間ほど遅れ不安を抱えてのスタートとなりました。五月の田植え後に少し低温があったものの、六月からは好天に恵まれ順調に生育が進み、草丈、茎数、共にほぼ平年並みで経過し、八月には少し早めの出穂となりました。八月の出穂以降は、ほとんど雨が降らずに記録的な猛暑が続き、高温障害による米の品質低下が心配されました。九月に入っても残暑が厳しく、積算温度も進み、稲刈りも平年より五日から一週間も早く適期を迎えています。山形県が九月二十七日に初出荷された、(ひとめぼれ)と(つや姫)は、全量一等米と格付けされました。心配された高温障害による品質への影響もあまり無いようで、一安心といったところです。今年も美味しい庄内米を是非ご賞味ください。
若手生産者の稲刈り風景
刈り取り品種(でわのもち) 五十嵐 勇輝
紙マルチという有機農法で、きれいにマルチを敷く事が出来た為雑草は少なかったが、地温が上がらず初期成育が幾分良くなかった。収量も思いのほか上がらなかったとの事。
刈り取り品種今話題の(つや姫) 小野寺 紀允
アイガモ農法の有機栽培です。今年は特にカモの外敵(カラス、ハクビシン、タヌキなど)の発生が多く苦労したとの事です。チェーン除草や紙マルチ農法にもトライした年です。
2012年9月10日 撮影日
第24回通常総会を開催しました。
2012年8月7日(火)
第24回通常総会を開催しました。(出席21名)今回は任期3年目の改選期にあたり、その後の理事会に於いて代表理事には、小野寺 喜作が就任となりました。