山形県有機農業者協議会
2019年3月22日 第13回総会を開催しました。
志藤会長
作型カウント等の質問に対しそれぞれの地域の実情を説明する志藤会長。
安藤主査(山形県農林水産部農業技術環境課)
山形県有機農業推進計画(案)の概要については、特に有機栽培技術の普及拡大、新たに有機農業に取組む農業者等への支援策、有機農業の取組みに対する支援策についての説明がありました。
午後からは、山形県主催の有機農業推進フォーラムを開催しました。
1)講演
演題 有機農業の今後の推進方向について
講師 農林水産省生産局農業環境対策課長 及川 仁 氏
2)パネルディスカッション(会場参加型) 有機農業を核とした地域づくりを考える
=パネリスト=
埼玉県小川町 環境農林課 主査 上 博英 氏
山形県高畠町 商工観光課 地域活力創生プロデューサー 外薗 明博 氏
山形県有機農業者協議会 会長 志藤 正一 氏=アドバイザー=
農林水産省生産局農業環境対策課長 及川 仁 氏=コーディネーター=
山形県農林水産部農業技術環境課 課長補佐 冨樫 政博 氏
及川課長からは、有機農業をめぐる事情(位置づけ、市場、取組面積、取組生産者、流通・消費動向、自治体の取組)について様々な切り口からのわかり易い説明がありました。
又、パネルディスカッションでは、各自治体の成功事例から取組次第では、有機農業を更に盛り上げる事も可能だという事が、再認識できたフォーラムとなりました。
庄内協同ファーム・生産者集会 を開催しました。
第一部は、2018年度活動報告と2019年度の活動計画をそれぞれの部会(米・枝豆・柿・大麦・加工・野菜・大豆)からの発表。全体としての取組を事業管理部より報告がありました。又有機JAS委員会からは、認証制度の取組報告と東京オリ・パラに合わせた、ASIA GAP ・GLOBAL GAP と有機JAS認証農産物との整合性(差分確認)の説明等がありました。生産履歴監査委員会からは、内部監査を中心とした実績・計画の報告があり、安心農産物生産委員会からは、生産・環境活動の総括と計画の報告がありました。
第二部 講演
1講演 (オイシックス・ラ・大地の現在と今後の方向)
オイシックス・ラ・大地株式会社
大地を守る会商品本部 生産部 部長 内田 智明氏
自然派食品宅配業界では、老舗の(大地を守る会・らでぃっしゅぼーや)と(オイシックス)が2018年10月に経営統合した事による今後の組織体制、それぞれの会社の取組としては、生産基準書の整理・統一化、需要・物流面に於いての強化・効率化、又生産者団体との情報交換の窓口機能の継続・発展等、統合によりますます期待のもてる講演となりました。
2講演 (田んぼの生き物と調査のこれから)
NPO法人 田んぼ 研究員 舩橋 玲二氏
大崎耕土内に於ける屋敷林(居久根)が果たしている生態系(無農薬栽培で重要なカメムシの天敵となるアシナガクモ類が無農薬の水田に多く生息している)で普段の生活では余り気が付くことが出来ない、生き物調査から得られる、田んぼを核とした地域つくり等今後の農業・農村のあり方を考えさせられる講演となりました。
=大崎耕土(2017年12月 国連食糧農業機関の世界農業遺産に認定)=
2018年 干し柿部会(干場巡回)を行いました。
今年は暖冬の影響からか庄内特有の乾燥した北風も少なく干し始めは心配しましたが、その後は例年通りの天候となり、順調に作業も進み期待した数量も確保出来そうです。
出荷時期も早めのものは、12月初旬頃に向けて一部は仕上げ乾燥の作業に入っております。
やまがたオーガニックフェスタ2018 今年も開催しました。
昨年までのイベント会場(ビッグウイング)から変更し、今年はイオンモール天童2Fイオンホールでの開催となりました。後援の山形県やイオンモールの広報活動の協力もあり、想像以上の来場者となりました。環境にやさしい農産物・有機農産物への関心が年々高まっているように感じます。
主催
山形県有機農業者協議会 やまがたオーガニックフェスタ2018実行委員会
https://ja-jp.facebook.com/organicfes山形県が運営する環境保全型農業情報サイト「山形eco農家」
産直団体との研修・交流
同じ山形県の内陸部(置賜地方)で私達と同様に産直を中心に、消費者団体等と連帯し事業を営んでいる米沢郷牧場女性部からの依頼で、研修受入を行いました。
産直団体 株式会社 米沢郷牧場 女性部
受入団体 農事組合法人 庄内協同ファーム 枝豆部会長 佐藤 清夫
研修交流内容
1)枝豆(だだちゃ豆)生産の取組(有機栽培)について
2)種子(伝統野菜)を守る取り組みについて
3)その他 環境保全型農業等について
以上を中心に部会長の佐藤から説明していただき最後は作業所前で記念の集合写真を撮りました
2018年 庄内柿圃場巡回
2018年度「お米」と「お餅製品」のご案内
2018年のお米の状況ですが、7月の猛暑に続き8月には災害レベルの豪雨と平穏無事にはいきませんでした。その後荒れた天候は無く、今現在は稲刈の真っ只中です。農水省が8月に発表した作柄概況では山形県は平年並みとのことでしたが、生産者の声を聞く限りでは思うほどの収量が取れないとのことで、稲刈りが終了するまでは安心できない状況です。
幣組合で栽培している品種は、「つや姫」「コシヒカリ」「ひとめぼれ」「ササニシキ」もち米「でわのもち」と、今年新たに「雪若丸」が加わり、6種類となりました。栽培については、有機栽培と農薬を極力減らし化学肥料を使わない栽培を行っております。今年もこのように新米をご案内ができることにあらためましてお礼申し上げます。
お米の消費動向が減少傾向にはある中で、お取引先様や消費者の方々には幣組合の産直の取り組みに深く理解していただき、今年も新米がお届けできることを喜ばしく思い感謝に堪えません。
お餅についてもこれから量産体制となりますので、「お米」「お餅」等よろしくお願い申し上げます。
尚、放射能検査結果については、庄内地区(鶴岡市、三川町、庄内町)では9月12日検査が行われ、不検出の結果となりました。又幣組合においても必要に応じて自主的に検査を行う予定です。
山形県の放射能検査結果公表のアドレスです。
http://www.pref.yamagata.jp/houshasen/food.html
庄内協同ファーム米部会 秋の圃場巡回にて
さる9月13日に庄内協同ファームの米部会の圃場巡回が行われました。
今年は7月に猛暑が続きほぼ雨が降りませんでした。8月は打って変わり、災害級の豪雨が3回もあり、小さい河川では危険水域を越え、避難指示が出る地域もありました。これほど極端な天候だと稲も順応するのが人間同様に一苦労であったと思われます。しかしながら、県の農業試験場からの情報では積算温度で見ると刈取り適期が早まっているとのことでした。(結果的には例年並みの刈取り時期になりました)
稲姿を見る限りでは、大きな影響は無さそうでしたが、収穫するまで安心はできません。一部情報では選別で弾かれる米が多いという情報も耳にします。いずれの状況下においても私共生産者は高品質でおいしいお米を提供できるよう、農作業にいそしんでおります。 今年もこのように新米をご案内ができることにあらためましてお礼申し上げます。
幣組合では環境に負荷を与えない栽培に取り組んでいます。有機栽培では、カモや紙マルチ・チェーン等を使って除草する農法を駆使し、有機質を含んだ肥料を使い化学肥料は一切使用しておりません。減農薬栽培では農薬も最小限に抑えて使用し、またネオニコチノイド系農薬は使用せずに安心安全を追求しました。
農産物や加工品を通して生まれる出会いと交流が私共の栽培に励む原動力となります。今後とも庄内協同ファームのお米、餅、加工品を末永くご愛顧いただけますよう宜しくお願いします。
2018年9月13日
庄内協同ファーム
米部会事務局
2018年稲刈り風景
生産者 志藤 正一 對馬啓太 刈取り日 9月23日
有機栽培 でわのもち 機械除草
私たちの圃場では色々な除草方法を試行錯誤しながら作業を行いました。今年は効果のあるものとないものがはっきりと出てしまいましたが、来年は改善策を考え今年以上に収量が安定し豊作となるように頑張りたいです。(對馬)
(對馬さんは、今年から本格的に農業実習性として有機農業等に取組んでおります)
生産者 小野寺 紀允 刈取り日 9月24日
有機栽培 ひとめぼれ 機械除草
今年は大雨や干ばつに見舞われ不安でしたが、何とか無事に収穫できました。
庄内協同ファーム 米部会 圃場巡回
今年は日照りに大雨と極端な天候が多く、人間にとっても稲にとっても過酷な気象条件でした。ただ各生産者の圃場を巡回し、稲姿を見た限りではたくましく生育しているように見えました。山形県農業試験場からの情報では、刈取り時期は早まるとの事でしたが、当ファームの生産者の刈取り時期は例年並のスタートになりそうです。生産者一同、豊作と無事故を祈願しました。
有機農産物 山形県産オーガニックマルシェに参加しました
イオンモール 天童店 1階 9:00~17:00
事務局 山形県農林水産部農業技術環境課 生産環境
山形県の有機農業を一層推進する取組みの一環としての開催です。
庄内協同ファームとしては、有機栽培のだだちゃ豆の試食販売を行いました。地元庄内(鶴岡)の特産品としての知名度に期待しつつ出店しましたが、天童市周辺(内陸地方)では、あまり知られていない印象を受け、県内での認知度が期待した以上に低い事に驚き、今後も知名度アップの努力が必要と感じたイベントになりました。