2007年10月 柿部会より
今年も庄内柿をお届けします。
すべての台風が東北を集中攻撃しているのではと思うくらい今年の台風の進路は異常です。
庄内の柿にとっても今年は春から異常続きです。最初の異常は5月26日、直径が2センチもあろうかと思われる雹が降り、柿の葉も蕾も若い枝もこれほどまでにと思うくらい傷つけられました。
秋口に収穫の遅れた柿が雹害に会うことはあっても田植えが済んだばかりの5月の末に雹が降ってくるとは思いもよりませんでした。そして相次ぐ台風、8月の高温、9月の長雨です。しかし、ありがたいことに異常な気象にもめげず柿は今年も実をつけ残暑の季節も何とか乗り切ろうと頑張ってくれています。むしろ果実の肥大は例年よりもやや進んでいるかもしれません。ただ9月の雨で着色の遅れ、収穫の遅れは懸念されます。柿の生育の状況を注意深く
見守り、おいしい柿をお届けできるよう今後も管理には十分気をつけていきたいと思っています。
柿は季節のもの、季節をいただくもの、できるだけ新鮮なものをそのままいただくのがおいしいのですが、私たち生産者のところでは出荷できない格外品が多くでます。皮をむいた柿を厚さ3ミリくらいの短冊に切り、和え物やサラダにしていただくことも多いです。
また“食べきれずに柔らかくなった柿を冷凍にし、ふゆにコタツに入ってへたの側から切り取り、シャーベットでいただくのもおいしいよ”と友達に言われたことがあります。皆さんで工夫をしておいしく召し上がっていただければ嬉しいです。
柿部会 志藤 正一
9月29 埼玉ユーアイコープの組合員による「庄内稲刈りツアー」
今年も稲刈り体験ツアーが企画され29日に実施され春に手植えした鶴岡市平田の圃場(五十嵐)で生産者に作業指導うけながら一緒に体験しました。庄内のファンになり何度もこられる方もいて回をかさねるごとにつながりが深まっています。
9月15 米部会圃場巡回、2007年産米の生育
-庄内平野から米便り- 事業管理部長 白澤吉博
庄内平野でも稲刈り作業が始まりました。夏の間少なかった田園の人影も、先週末からは黄金色の稲穂に分け入り音を響かせながら刈り取るコンバイン、畔では待機する人や搬送用トラックが多く見られるようになりました。この時期特有の晴れやかな天候の下、豊かな稔りを期待する農家の人たちで田んぼは賑やかになっています。
最近までの稲の生育は、7月に入り気温が低く日照時間も少なく経過したために草丈の伸長は鈍ったのですが、梅雨明けから高温で経過し出穂始期は8月4日、出穂盛期は8月8日とほぼ平年並になりました。さらに、9月に入り高温傾向が続いたために積算気温の到達も早まって登熟がすすみ、刈り取り適期は現在3日程度早まっています。
9月15日に米部会で行った圃場巡回では、ほとんどの圃場で稲の生育が良く今年は懸念されていた台風9号の影響も無く、減無栽培、有機栽培圃場ともに、昨年以上の収穫が見込まれそうでした。良い品質のお米をお届けするため適期を逃がさないように刈り取り作業を急いで進めています。 (9月15日 圃場巡回 気温32度)
-収穫を前にして- 米部会長 野口 吉男
秋雨前線の影響で、東北北部の秋田県、岩手県では水害のため水没した圃場の様子が新聞やTVに映し出され、今年の収穫を目前にしての事だけに悔しい思いが伝わり、農家として他人事ではないと思っています。
幸い私達の地域はこれまで順調に成育が進み刈取時期を迎え、早いところは15日くらいから収穫作業が始まっています。今年の稲姿は、理想的な形で経過し良い品質のお米が出来ると期待しています。
春の作付け計画から始まり、種籾は温湯による処理をし、播種、元肥には有機質肥料を使い、除草も有機、転換期間中有機、無無栽培はカモ、冬期湛水、紙マルチ、機械除草、田畑輪換などの方法で、減農薬無化学肥料栽培は除草剤1回(2~3成分)1回で、肥料はどの栽培方法も有機肥料を使用している。この栽培基準の中から、ファームの組合員は自分の地域に合った方法で手をかけて栽培しています。
私も、雑草には手を焼き除草機をかけたり、手で取ったりしながら栽培していますが、栽培期間中の春と秋は、仲間と一緒に圃場巡回をして栽培方法を学んだり生育状況を確認したりしながら栽培をしました。
消費者の方と一緒に行った生き物調査は、毎日の作業に追われ、今まで何気なく見ていた生き物が水田やその周りにも多く棲んで居ることに驚き、ただ雑草として刈り取っていた中に、多くの植物があった事に改めて自然の多様さに驚いています。皆さんも、ぜひ一度近くの田圃などに出かけてみませんか!
こうして、作られたお米をまもなく皆様にお届けできると思います、ぜひご賞味ください。皆様よりの意見や批評を頂き、来年の栽培につなげて行きたいと思います。
8月3日 枝豆部会の収穫まえ圃場確認
6月は天候がよく収穫が期待されたが、7月に入り集中した雨に見舞われ、一部の圃場に大きく収穫量の平年割れになっているところも確認されました。8月に入り天候の回復がみられたが生育の不揃いや虫害なども多くみられ、庄内地域全体でも大きな収量不足が報じられるようになってきました。
収穫を思うようにできなく出荷がおくれ、ご迷惑をおかけしていますが今年も選りすぐりの美味しい枝豆をお届けします。どうぞよろしくお願いします。
7月3日 小祝塾開催
小祝先生による枝豆栽培技術向上をテーマにした小祝塾を実施。5月に枝豆生産者の各圃場から土を採取し、土壌分析した結果を手に各圃場を生産者とまわり、分析値と生育状況の関連性についての説明と肥料成分で何が不足しているかを教示していただいた。
6年前にも土壌分析調査をしたが、その後に分析値の内容も深められて新たに解ったこともあり大いに勉強と参考になりました。
6月27日 3年目になる鶴岡市東栄小学校5年生(21名)による田んぼの生き物調査
晴天に恵まれたこの日、毎年実施している旧藤島町鷺畑の圃場(志藤)で実施しました。
サポートしていただいている鶴岡市藤島庁舎、庄内農業高校生・公益文科大の学生も一緒に田んぼの中に入り、泥土を採取してイトミミズ調査とカエルの調査をおこない田んぼの生き物調査データーの蓄積に協力してくれました。
この調査活動をとうして生徒たちが地域環境、農業への関心、食べものことを考えるきっかけになることを願い庄内協同ファームでは毎年つづけています。
6月23日-24日 埼玉県ユーアイコープ消費者との生き物調査
埼玉県の消費者9名と庄内協同ファーム生産者・サポート者で田んぼの調査と研修会を実施しました。
23日午後は、県農業技術普及課中場さんから今年実施した2回の調査データーの考察とまとめの報告、東北大学院の伊藤先生から「冬期湛水・有機栽培水田の環境(土壌、大気、田面水)と稲」をテーマにした講義していただきました。
翌24日午前中は、若手生産者の富樫俊悦、石垣忠彦が管理する「ふゆみず田んぼ」2圃場の第3回目調査を藤島庁舎、大学生の支援もいただき実施しました。今回は、宇根豊(農自然の研究所)さんに教わった「花の調査」も調査項目にしてはじめて実施しました。この時期、意外に多かった畦の花の15種類を参加者が確認しあいました。花の調査は人の気持ちをやさしくしてくれます。
5月24日 藤島小学校5年生が初めて生き物調査を
地域の食育・環境活動の啓蒙に鶴岡市藤島庁舎と一緒に「田んぼの生き物調査」を実施。
学校近くの圃場で、小学生が田植えをおこなった田んぼから土を採取、ミミズ・ユスリカの調査と
カエルの調査を実施した。生徒たちが田んぼの中や周辺環境に興味をもてるようにつづけていきたい。
5月19日 ユーアイコープ(埼玉勤労者生協)田植え交流
恒例になったユーアイコープの消費者との田植え交流を鶴岡市平田(五十嵐圃場)で実施しました。
あいにくの曇り小雨の天候だったが、元気に田植えをして交流を深め、翌日は朝日大平わらび園
で山菜採りを楽しみました。