飛べASAICHO君!
「可愛かったなああの頃の息子達」などと言いながら、久しぶりに弟自慢の娘たちと幼かった頃の話に花が咲きました。冒頭の言葉は、やんちゃな次男が親しみを込めて兄に言った言葉です。長男はASAICHOという名前ではないのに、幼い頃から一徹なところがある次男がニコニコ笑いながら、ASAICHOくーんと呼び、兄の後を追いかけていました。そう呼ばれていた長男は、我が家に六十四年ぶりに生まれた大切な男の子でした。 元気な姉二人を持つ彼は、いつも私の服裾をつかんでいるような内気な息子でしたが、好奇心は旺盛で、周りを驚かせるようないたずらばかりしておりました。
我家は放任主義ですが、しつけは厳しい家です。口で言っても解らない時は、反省を促すため蔵に閉じ込めておきました。特に長男は蔵に入れられることが多くありました。そんな兄を心配するのはいつも三男でした。蔵に閉じこもったまま出かけると、帰ってくるのを今か今かと橋の上で待っている三男の姿がありました。私を見つけると小躍りし、手を打って喜ぶ二歳の幼い彼でした。
あれから二十年近く経ちました。泣いたり笑ったり、けんかをしたりじゃれあったりしていた五人の子供はいつのまにか、娘達は美しく、息子たちは夫をしのぐ肩幅がっちりの大男に育ちました。今年は末っ子の三男が高校生になります。そのことが、私にひとくぎりついたような安堵感をもたらしてくれました。子供達は体の弱い子もいず、大きな問題を起こすこともなく育ちました。親としては楽だったと思いますが、それでも私にとっては、子育てと生きることに追われた大変な日々でした。
これからは、もう少し自分のしたいことをしてもいいですよね。 やりたいことが頭の中で我も我もと手を上げます。
でも、今年は三つだけ!。
・これまでやってきた仕事のグレードを アップする。
・農家民宿“母家”を軌道に乗せる。
・長年の夢 ブラッと一人旅実行
又、春が来ます。緑萠え、桜花爛漫の春、私が私へ贈る言葉は、暖かい思い出が一杯詰まった呼び名をもじって、“飛べMISAちゃん!”