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9月15 米部会圃場巡回、2007年産米の生育

-庄内平野から米便り- 事業管理部長 白澤吉博

庄内平野でも稲刈り作業が始まりました。夏の間少なかった田園の人影も、先週末からは黄金色の稲穂に分け入り音を響かせながら刈り取るコンバイン、畔では待機する人や搬送用トラックが多く見られるようになりました。この時期特有の晴れやかな天候の下、豊かな稔りを期待する農家の人たちで田んぼは賑やかになっています。

最近までの稲の生育は、7月に入り気温が低く日照時間も少なく経過したために草丈の伸長は鈍ったのですが、梅雨明けから高温で経過し出穂始期は8月4日、出穂盛期は8月8日とほぼ平年並になりました。さらに、9月に入り高温傾向が続いたために積算気温の到達も早まって登熟がすすみ、刈り取り適期は現在3日程度早まっています。

9月15日に米部会で行った圃場巡回では、ほとんどの圃場で稲の生育が良く今年は懸念されていた台風9号の影響も無く、減無栽培、有機栽培圃場ともに、昨年以上の収穫が見込まれそうでした。良い品質のお米をお届けするため適期を逃がさないように刈り取り作業を急いで進めています。 (9月15日 圃場巡回 気温32度)

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-収穫を前にして-  米部会長 野口 吉男

秋雨前線の影響で、東北北部の秋田県、岩手県では水害のため水没した圃場の様子が新聞やTVに映し出され、今年の収穫を目前にしての事だけに悔しい思いが伝わり、農家として他人事ではないと思っています。
幸い私達の地域はこれまで順調に成育が進み刈取時期を迎え、早いところは15日くらいから収穫作業が始まっています。今年の稲姿は、理想的な形で経過し良い品質のお米が出来ると期待しています。

春の作付け計画から始まり、種籾は温湯による処理をし、播種、元肥には有機質肥料を使い、除草も有機、転換期間中有機、無無栽培はカモ、冬期湛水、紙マルチ、機械除草、田畑輪換などの方法で、減農薬無化学肥料栽培は除草剤1回(2~3成分)1回で、肥料はどの栽培方法も有機肥料を使用している。この栽培基準の中から、ファームの組合員は自分の地域に合った方法で手をかけて栽培しています。
私も、雑草には手を焼き除草機をかけたり、手で取ったりしながら栽培していますが、栽培期間中の春と秋は、仲間と一緒に圃場巡回をして栽培方法を学んだり生育状況を確認したりしながら栽培をしました。

消費者の方と一緒に行った生き物調査は、毎日の作業に追われ、今まで何気なく見ていた生き物が水田やその周りにも多く棲んで居ることに驚き、ただ雑草として刈り取っていた中に、多くの植物があった事に改めて自然の多様さに驚いています。皆さんも、ぜひ一度近くの田圃などに出かけてみませんか!
こうして、作られたお米をまもなく皆様にお届けできると思います、ぜひご賞味ください。皆様よりの意見や批評を頂き、来年の栽培につなげて行きたいと思います。

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