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新年のご挨拶

農事組合法人庄内協ファーム
代表理事 今野裕之

あけましておめでとうございます。
 去年までの2年間は新型コロナウイルスが世界中に蔓延しあらゆる活動が制限され、今までの常識が通用しなくなった2年間でした。

 しかしワクチン接種が進むにつれて去年の後半からは緩やかではありますが経済が動き出しました。今年はどのような年になるのでしょうか?行動制限は解除されると思いますがコロナ禍以前に戻ることは難しいのではないかと感じます。

 農業に於いては特に稲作農家ですがコロナ禍の影響を大きく受けて価格が60㎏あたり2,000円強下落しました。肥料などの資材は今年15%くらい値上げになる予想です。保証制度はあるものの離農する農家が出てくるかもしれません。世間では10年で緩やかに変化していく事がコロナ禍で一気にやって来たといわれています。ピンチをチャンスに変えられるかピンチのままするのかは農家自身です。

 コロナ禍の中で感じた事は健康に対する意識が高くなったのではないかということです。有機食品は健康食品店や専門店での取り扱いが多かったのですが、今では量販店などにコーナーが設けられ普通に売られている光景を目にするからです。

 人間とって1番大切なのは空気です。空気が無いと大体の人間は2~3分で大変なことになります。世界中が環境負荷軽減の方向に向かっていますが急激な変化は私たちの生活に影響を与え無理強いを強いる事になると思うので再生可能エネルギーや今やれる事をブラッシュアップしながら負荷を軽減し、目標年に目標値をクリアする政策は必要と思いますし、一つだけの対策ではなく多種多様の対策ができればと私は思います。

 2番目は食料です。人は食べる事で健康になり生きていくことがでます。同じ食べるなら健全に育ったものを食べた方が免疫力は上がり病気やケガに強くなると考えます。食料に関しては新しい政策として「みどりの食料システム戦略」というのがあります。その中に「2050年までに有機栽培の取組面積割合を25%、100万haに拡大する」というものがあります。取組方針はでましたが具体策はまだです。今後のどのようになるのか30年以上有機栽培に取り組んでいる私たちにとっては注目すべき政策です。

 農業の環境負荷軽減として化学肥料、農薬、生態系に影響のある資材の削減等があります。究極的には「有機栽培」だと私は考えます。農機具は私たちの手には負えないのでメーカーの開発を待ちたいです。皆様からは環境に配慮した商品を積極的に選んでいただきたいと思います。そうする事が生産者へのメッセージになります。

 庄内協同ファームは「豊かな自然環境を大切に 安全と美味しさを求めて」をモットーにやってきました。時代がやっと私たちに追いついてきました。追い越されないようにしなくては。(笑)

 これからも「庄内協同ファーム」はムラとマチと地域を結び皆様とともに歩んでいきます。

 今年もよろしくお願い致します。

令和4年元旦

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