庄内協同ファームだより

トップページ > 庄内協同ファームだより > 庄内協同ファ-ムだより 発行 No.105 2004年10月

台風が過ぎた後に!

三川町 菅原 孝明

8月20日までの稲は、好天に恵まれ近年にない豊作型だと期待をこめて消費者に報告をしていました。20日の15号台風で一晩にして状況は一変しました。日本海側を通過した15号は、風台風となり雨がほとんど降らず、熱風が吹き荒れ「出穂」間もない稲の一番弱い時を直撃したのです。特に「出穂」の遅い「コシヒカリ」「でわのもち」に被害が集中しました。風の強く当ったところは、養分供給が絶たれ実の入らない「白穂」の稲が数多く発生しました。

又、早めに「出穂」して頭を垂れた稲穂は、風で吹き飛ばされて脱粒し田圃一面に落ちていました。穂先の2から5粒は何らかの被害をうけています。葉先も変色して田圃の景色は一変し、緑色から一晩で秋の色に変わったのです。庄内地方の海岸側では風に運ばれた海水による塩害で、収穫量が2~3割のところがだいぶあります。それに比べればまだましと自分を納得させているところです。

その後も何度も来る台風で、仲間の、収穫まじかのミニトマトハウスの全壊、柿の落葉・落果等甚大な被害を出しています。
これが自然相手の仕事と言い聞かせ、また来年があると思うことにしています。 でもこの季節の自然のサイクルは、狂い始めているのは確かです。

腹立たしい話がありました。一般市場流通の米屋さんから、農協に台風で被害のあった2等米、見栄えだけの評価で(腹白・ひとめぼれ)要らない、買えないという話があったそうです。付き合いが長い米屋さんだそうですが、私はそんなところとは付き合わなくてもいいのでは、と言ったのですが、今年は他の産地が豊作で買い手市場の為、販売に苦戦するのではと、対応策に苦慮しています。

 こういう事があると、産直の確かさを実感します。直接に産地の状況を消費者の皆様方に伝える手段をもっているからです。すでに台風のお見舞いと励ましをたくさん頂いております。本当にありがとうございます。
今年の稲は、生き残った籾はしっかりと稔ってくれました。一部、粒はいつもより小さく、腹白(風のために養分の転流が停止したもの)がありますが、長年化学肥料を使わずに栽培していますので平年に劣らないそれ以上の食味の米をお届け出来ますのでご安心下さい。

しかし少しお願いがあります。昨年は生産者の心意気で不作ではありましたが米価格の据え置きをしました。2年は続きません一部の米の値上げにご理解とご協力を頂きたいと思います。

今年も白鳥が飛来して来ています。10月15日第一陣が我家の上空を鳴きながら飛んで行きました。
『白鳥君、今年は沢山の「籾」が田圃に落ちてるよ。お腹いっぱい食べて体力を蓄えて春のシベリヤへの渡りに備えて。』 
   これも、自然の営み…



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