庄内協同ファームだより

トップページ > 庄内協同ファームだより > 庄内協同ファ-ムだより 2001年 2月 発行 No.72

大雪の冬に

斎藤健一   羽黒町

2月20日20年ぶりの大雪である。庄内平野でも出羽三山の麓、中山間地に位置する我が家 では積雪150cmを越えた。久しぶりに屋根の雪おろしに精を出す。若い頃は屋根 の高さなど気にもかけなかったが、上ってみて驚いた。妙に足がすくむ。俺も歳を とったと実感した。

新聞によれば県内で雪おろし中の事故が100件を越え、何人 かが亡くなられたとの事。お年寄りが多い。毎日降り続く雪の中では、勤めに出て いる息子の休みまで待てず「昔とったキネヅカ」と気軽に屋根に上り事故にあった のか。いたましい限りである。

私の村では幸い事故はなかったが、若い者が勤めにゆき、日中はいない。お年寄 りたちが黙々と雪おろしに精を出す現実は同じ。特に米価が下落し続けるここ数年 は「不況で仕事がない。」といいながらも、何かしらの仕事を見つけ働きに行かなけ れば家計が成り立たない。 先日、公民館の雪おろしで久しぶりに会った友達は、内陸まで2時間かけて働き に行っているという。勤め先の建設会社に地元での仕事がなく、やっと見つけた仕 事先が通勤2時間。朝6時には家を出る。これでは雪をかたづける時間がない。昨年の夏に少し体に変調をきたし体重が40kg台まで落ち込んだ私は今冬、ファ ームの仲間から楽をさせてもらい、少しのんびりした時間を過ごしている。体重も 50kg台中間まで戻った。 これまで冬の間はろくに家にはいなかった訳で、雪おろしも暖冬続きのおかげで やらずにすんできた事もあるが、冬に村の暮らしなど気にもとめずにきた。

村の経 済はすでに稲作(農業)主体から、外からの賃労収入主体へ変わっていることは頭 では理解していたつもりだったが…。  春にそなえて、有機認証も頭に入れ作付けの予定を考えながら、久しく忘れてい た野菜栽培の本などを読みかえしつつ、これまでの自分をふりかえさせら れた。この村に住み、暮らすことの意味をふと考え込むこの頃だ。

スケッチ

冨樫静子 鶴岡市 2月20日

20年ぶりの大雪となった今年の冬は、暖冬に慣れた者にとってはとても厳しく長 く感じられました。我が家の近くを流れる湯尻川もすっかり凍ってしまい、蛇行し た美しい川の冬景色を何年かぶりに見ることが出来ました。今年は河川改修のため、 この景色を見るのも最後になります。思い出に残そうと思わずシャッタ-を切りま した。

また、まだかやぶき屋根の我が家の軒下につららが下がり、例年にない太くて長 い美しい氷の芸術が出来ています。窓ごしにそんなつららを見ていると、ライトア ップでもしてみたらどうだろう、幻想的でステキかもしれないなあ・・・・。こたつに 入り、そんな思いをめぐらせながら、コ-ヒ-を飲む幸福な時間を持つことが出来 るのもあとわずかです。

正月明けからの農閑期は、食事の支度を母に代わり私がしています。毎日の食事 の献立を考えるのもなかなか大変な事です。今まで一手に引き受け台所を守り、家 族の健康を考えてがんばってくれた義母に感謝したいと思います。

さて、今日の夕食はキムチ鍋にしようかな! さっそく、裏のハウスに新鮮な野菜を採りにゆく。私と息子の合作である無農薬栽 培の白菜、京葉、春菊、大根、ネギを採って来る。キムチは本場韓国のトウガラシ 粉を使って作った自家製キムチ。  まず、こんぶとかつおぶしでだしをとり、土鍋にだし汁を入れ、みそ仕立てにし ます。材料を長く煮こむものから順に入れ、具沢山のキムチ鍋の出来上がりです。 「鍋、出来たよ-!」と家族に声をかけ皆が揃ったところでふたをあけ、フ-フ- さましながら食べます。寒い夜はこれが一番。身体が温ったまり最高です。残った 煮汁にご飯を入れ雑炊にするととてもおいしいです。

それから、今年はふわふわした出来たての豆腐が食べたくて豆腐作りにも挑戦し てみました。材料は庄内協同ファ-ムの無農薬大豆。凝固剤は海水からとったニガ リ(ミネラルの一種)。レシピ通りに豆乳を温め、ゆっくりニガリを入れ、へらでか き混ぜます。しばらくすると、だんだんと固まってくるのがわかります。それをし ゃもじですくって食べてみました。大豆の味がしてとても美味しく、成功に近かっ たです。欲をいえばもう少しふわふわした、なめらかさが欲しかったです。  冬場の農閑期は農産加工にチャレンジしていきたいと思います。そして家族の健 康を考え、自給率を高め、食生活を豊かにしていきたいと思います。



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