庄内協同ファームだより

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農作業“春は大忙し”

鶴岡市 小野寺仁志 2000年4月20日

 今春は農産物有機認証の事やらで、いつになく大忙し。  今月20日も過ぎれば田んぼのあちらこちらで肥料散布や耕耘が始まるのですが、今年は天候が不順で田んぼは軟らかく、とてもトラクターが入れる状態ではありません。
 ところで先日、家族総出で稲の種まきをしました。米栽培は機械化が進み、人手がいらなくなったとはいえ、種まきは別、最低でも3名は必要です。今回は稲の育苗について順を追ってお話したいと思います。

1. 塩水選

3月下旬種子の選別、塩水の比重(1.1 0~1.13)を利用して良い種子を選ぶ作業。

2. 種子消毒

昨年までは農薬での消毒でしたが、今年からはすべて温湯浸法(62℃5分)で行いました。(有機米栽培ではもちろん農薬は使えません)

3. 浸種

種子の発芽を揃えるため水に漬けておく。我が家では20日間位漬けておきます。

4. 芽出し

少し温度(32℃48時間)をかけ籾を少し破って発芽しやすいようにさせる作業。
我が家では近くの湯田川温泉の廃湯を利用して農協が行っている所に委託。下の写真

5. 採土・砕土

育苗土に使用するもので田んぼから採った土が一番良いとされていますが、今は購入する農家が多く、我が家も例外ではありません。

6. 育苗土に肥料合わせ

有機米栽培には育苗の段階でも肥料は有機質100%肥料を使用しなければなりません。どんな肥料が良いか分からなく、まだ試行錯誤の段階なので今回は2種類使用。(なんと有機農産物生産 の大変な事)

7. 土詰め

育苗箱(60㎝×30㎝×3㎝)に土を詰め る作業。ほとんど機械です。最近では土を使わず育苗マット(紙パルプ)で育苗する農家も出てきました。

8. 播種(今年は4月16日に行いました)

機械で行います。まず土を詰めた育苗 箱に潅水、次に種まき(130~160g/箱)最後に覆土をかけて終了。

9. 育苗(我が家での方法:稚苗無加温ハ ウス育苗の説明—-→ちょっと専門用語—でも読んで字の如く)

播種後すぐに平らに整地したビニール ハウス内に並べます。並べたら発芽す るまで土が乾燥しないようにまた揃って発芽するように、育苗箱の上にポリシートをかぶせ、芽が揃ったらポリシートを取り、後は毎日温度管理と水掛作業に追われます。(この辺からは本田作業とかち合い大忙しです。)

稲、枝豆、へちま、モロヘイヤ、自家用野菜等の育苗は気の抜けない作業ですが、苗作りが上手に出来れば、あとあと本畑でも立派に生育してくれるので、大事な仕事でもあります。

春は忙しく過ぎて行きますが、忙しい中にも気持ちにゆとりを持ち、鳥の鳴き声に耳を傾け、初鳴きに季節を感じ、木々の芽に息吹を感じ、そして今年はこんな事に挑戦して作物を観察してみようと!!

作家、藤沢周平が一時教員生活を送っていた地域にある“湯田川温泉”そこで行われている水稲種子催芽風景をスナップ

作家、藤沢周平が一時教員生活を送っていた地域にある“湯田川温泉”そこで行われている水稲種子催芽風景をスナップ



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