庄内協同ファームだより

トップページ > 庄内協同ファームだより > 庄内協同ファ-ムだより 1999年9月 発行No.57

意外や意外! 期待はずれか? 今年の収穫

志藤正一 藤島町 99.09.22日

刈り取り天好が悪い年 稲刈りに夢中で、稲の株元に集中していた視線をふと南西の空に移すと、さっきまで晴れていたはずの空が真っ黒になっている。午後から夕方にかけて変わるはずだった天気予報がはずれ、まだ昼前なのに天気の模様はあっという間に変わっていく。
 コンバインでの稲刈り作業は雨や朝露で稲が濡れているときは出来ない。朝露が乾く間ももどかしく、作業を始めたのが午前10時過ぎ、今日の刈り取り予定の3分の1にもいっていない。大急ぎで刈り取った籾をコンバインから車に移している内、もうぽつりぽつりとやってきた。
 コンバインのエンジンを止め、シートをかぶせ、トラックを走らせる頃にはもうワイパーのスイッチを入れなければならない程になっている。今年のように秋の刈り取り期の天好が悪い年はこんな光景が何回となく繰り返される
収量も期待できるはずだった 9月13日、いつもの年よりも10日以上早くスタートした今年の稲刈り、雨勝ちの天気に邪魔されながらも半分くらいの面積、「ひとめぼれ」2.3haを刈り終えた。
 好天に恵まれ、品質もよく、収量も期待できるはずだった今年の稲作だが、稲刈りが進むに連れて、どうもおかしいのだ。50アールを入れると満タンになるはずの乾燥機が満タンにならない。あと5アール、ひょっとしたら10アールくらいの籾が入るかもしれない。
 “ 夏は天気がイイくて水難儀するほどで無いと上作出来ネ ” 今年もそうだったが、夏の盛り、天気が続くと川の水は枯れ、夜を徹しての水番(灌水の共同作業)になるのだが、作業の合間、こんな言葉を口癖のように言い合うのだ。
暑すぎた ところが今年の夏は違っていた。7月20日過ぎからの暑さはまさに異常だった。連日35度近くまで気温が上がり、外にいるだけで人間も仕事をする元気や考える気力を失ってしまうような日々が続いた。
 いくら暑い国で生まれた作物の稲でもこの暑さには参ったらしい。籾摺り(モミガラを剥いて玄米にする作業のこと)をしてみると玄米が小さくやせているように見えるのだ。モミガラの中で発育を停止した青米や屑米も意外と多い。
 かもを放飼して無農薬で栽培した田圃の収量は10aで450kg(7.5俵/60kg)だった。8俵だった去年より0.5俵、豊作を期待した自分の予想より1俵少ない結果となった。今年の稲つくりを振り返っても暑すぎたという以外に特に収穫が少なくなるような原因は見あたらない。刈り取りが進むに連れて、周りの農家からも“意外だの”の声がきこえてくる。
 豊作で余剰米をえさ米に回す事を政府が決定? 一体どこの国の話やら・・・…
 落ち込んではいられない。これから刈り取る「でわのもち」(もち米の品種名)に期待して稲刈りに精を出さなくては!!

スケッチ 「講事」は村の交流の場

佐藤喜美 鶴岡市 99.09.24

 ”こんばんは、久しぶり、今日は何人出席?”今日は月一回の「講事の日」です。
 私の住む集落には、昔(約150年前)からの風習で女性だけの年齢15才区切りの「地蔵講」(嫁いで来てから35才まで)、「善宝寺講」(36才から50才)、「羽黒講」(51才から65才)、「善光寺講」(66才から80才)、「念仏講」(81才以上)と5つの「講」があります。それぞれの講で都合のいい日に公民館に集まり、皆なで夕食を共にし世間話に花をさかせます。
 私の入っている善宝寺講は11人います。毎月2人ずつ当番を勤め掛け軸(善宝寺から賜ったもの)を掛け、季節の花を飾り会食の準備をして皆なが来るのを待っています。10年前までは当番が自分の得意料理を振る舞っていたのですが、ほとんどの人が農業外収入を求めて会社に出ている現在は、店屋物へと移ってしまいちょっと淋しい気もします。
 そもそも「講事」とは、昔から受け継がれたきた掛け軸を拝礼し、一人一人が家族の無病息災、身体堅固をお願いすることと農村という特殊な社会の中で、嫁という立場の人達の情報の発信交換の場、交流の場、ストレス発散の場で、話しの内容は当然、家ではタブ-とされていることで長く続いて来たようです。
 昨今、会社勤めの若いお嫁さん達にはなかなか昔から伝わる風習や慣習はすんなり受け入れられず、「講事」の存続もむずかしいように思われますが、また違った形でもいいですから長く伝承していければと思います。



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