庄内協同ファームだより

トップページ > 庄内協同ファームだより > 庄内協同ファ-ムだより 1998.8月発行 No.45

「冷夏・・・米の行方は?」

斎藤健一 羽黒町 1998.8.15

 今年は梅雨の明けないままに秋を迎えるという。14日に気象庁の「東北、北陸の梅雨明け宣言はしない。」という発表は5年ぶり、あの大冷害の年以来の事。7月末の稲の作況指数も全国97のやや不良との発表であった。
ここ庄内は7月末までは好天が続き、太平洋側の人たちには悪いが、稲も順調に生育し、出穂も5日程度早くなると見込まれて豊作型の出来だった。しかし8月に入った途端、雨続きの肌寒い日が続き、イモチ病の発生が心配されはじめた。
異常気象といわれて久しいが、台風の数も極端に少なく、つい5年前の大冷害が頭をかすめる。昨年までの米余りの対策で減反が大幅に強化された中では、平年作でも新米だけでは来年の需要に間に合わないのが春からわかっていたのだが。 そういえば ゛柔ちゃん゛が宣伝していた「たくわえくん」とかの古米販売コマ-シャルがこの頃、なくなってしまった。自由に作り、自由に売れるはずだった「食糧法」の下で、減反はさらに強化され、米価はどんどん下がった。作る自由は、政府に変わり農協がさらにしめつけ、売る自由は市場価格の名目で操作され続けられているように見える。思い過ごしなら良いのだが、米不足になったら、どんな反動があるのだろう。5年前のように外国産米は買いあされない・・・。 ところで、8月は鎮魂と民族移動の季節。私のムラでも13日のお盆には大勢が帰省し、14日の秋祭りの夜は、久しぶりの顔がそろいにぎわった。ビ-ルを片手の話だが、都会もあんまり景気よい話はないという。マスコミ報道以上に不況という。農家の長男はいいなどというヤツまでいる。「故郷に錦を飾る」たとえのように、こんな話はしたことがなかったのに。
翌15日は53回目の敗戦記念日。
そして、私の49回目の誕生日・・?!   庄内協同ファ-ムの産直提携米をよろしくお願いします

農業日誌

五十嵐良一 8/7

♪おいし水♪

一杯の水で記憶を呼びさます事があります。

残暑の中、砂丘のメロン畑の後片づけ。ふっと思い出した曲が「おいしい水」!ボサノバ調だった様な?変わった曲名、リズミカルな曲調、何故か思い出した。 忙しい、気ぜわしいメロンの収穫が終わり、ほんの少し気持ちに余裕が出来てきた自分に気がつく時です。
夏ばて気味の体は思う様に動かず、汗まみれ、砂まみれ。そんな畑で、木陰の一杯の冷たい水は、うまさが違います。 車で10分程の我が家の畑。子供の頃は、牛車で1時間程かかり、昼食持参、家族総出の一日作業でした。
夏の暑い時期は、日影に置いた水さえ、熱く感じる程で、昼までにはそれも飲みきってしまうものでした。今では、それぞれの畑にはポンプで汲み上げる井戸があり、エンジンをまわせば注水し、乾いた喉もうるおしてくれます。
あの頃は、そんな時いつも母が「ハチノスさいって、はっこい(冷たい)水くんでこいや。」そう言って、弟と二人に小さな水入れ用のタルを持たせられるものでした。 500m程離れたその場所は、以前に大きなハチの巣があり黒松林に囲まれ、ひんやりとした木陰のくぼ地で砂の中から出る湧き水、子供心に、川もない砂丘のどまん中で水がわきでる不思議な場所でした。そんな興味の中で、汗をぬぐい、口に含む水のうまさは忘れられません。

水のおいしさ2つめ

「庄内の米は、庄内の水で炊くのが、やっぱり一番おいしいのかなあ。本当に違うんだな、これが!」
先日、久しぶりに我が家に訪れた妻の弟が、ご飯のおいしさを話してくれた。男の子二人を遊佐の西浜キャンプ場に連れて来たついでに、ポリタンクに鳥海山の湧き水をくんで来たという。「1回炊くのに6位水を使うんだけれど、子供らのご飯の量が違うんだ。」
昨年の春まで鶴岡の勤務で、冬の地吹雪には、まいったらしいが魚やお米や水は、気に入ったらしい。
 「山辺(妻の実家)で炊いたご飯と、鶴岡でのご飯では、同じ米でも、どうも違うんだよな。これは、水の違いなんだきっと!」
 「それでも、そばは、ホントにうまいんでないか。あの味は、鶴岡でゆでても、あのうまさは出ないんだよ。」
 「ん・・!お米にあった水と、そばにあった水があるのかもな。」水のおいしさ、水のうまさ、庄内と内陸は違うらしい。



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